Story of PUROGENE®2
水成二酸化塩素’’PUROGENE®’’はどのように使用されてきたのか


宇宙の安全な飲料水の確保
当たり前のように空気があり、蛇口を捻ればいつでも簡単に飲料可能な水に手を伸ばせる地上と違い、宇宙では宇宙服や空気の充満した作られた空間以外では呼吸をすることはおろか、大量の水で汗を流す事も出来ません。
宇宙へ飛び立つスペースシャトルの搭乗可能人数は最大5人という極めて少ない人数の中で、限りある水を有効活用し、且つ飲める水として品質を維持することがミッション成功に必要不可欠でした。その上、5人の宇宙飛行士は宇宙の中で多岐に渡る作業を予定通りしなければなりません。質量の決められたスペースシャトル内では大がかりな装置で水をろ過したり、時間がかかるものでは難しかったのです。
水成二酸化塩素は宇宙で彼らの健康を維持するための液剤として活躍したのです。
月の銘板と
パイオニア探査機の金属板
NASAアメリカ航空宇宙局では数々の人類の歴史に残るミッションが実行されてきました。アポロ11号によって人類が初めて月に到達した時、一枚の金属板が記念として月の表面に置かれました。その「月の銘板」はその後のアポロ計画で度々到達したミッションの銘板と共に今も月に残されています。
また、1972、1973年に打ち上げられ、今は太陽系を出て果てしない旅を続けているパイオニア10号、11号にそれぞれ搭載された人類からのメッセージが書かれた「パイオニア探索機の金属板」という銘板がありますが、この二つの銘板が作成された時に作られたいくつかのレプリカが作成され限られたそのうちの一枚を当協議会代表理事バイオサイドジャパン元会長 丹羽一郎がバイオサイドインターナショナル前社長ボブ・C・ダナーより後継人として譲り受けました。
それぞれのレプリカの裏には以下の様な説明が書かれています。


額装裏に書かれた説明
APOLLO 11 MOON PLAQUE
月の銘板
『一つの小さな一歩が、人類の大きな収穫である』
1969年7月20日、人類が初めて月に降り立ちました。これ以上の技術的偉業はないでしょう。そしてこれを記念した銘板をこの言葉と共に月に展示配置しました。このオリジナルと複製は米国大統領と3人の宇宙飛行士のサインされたポリッシュ仕上げのステンレススチール製で、厳しい環境下の月でも、後世に続く様に設計されています。
この銘板はそれを可能した男たちの姿として記念したものです。この複製は確かな宝であるように、そしてこの世代から未来の安全維持へ引き継ぐための歴史的事業の優れた投資です。
額装裏に書かれた説明
PIONEER 10 PLAQUE
パイオニア探索機の銘板
パイオニア探索機10号、この銘板を搭載した人類が生み出した太陽系を初めて脱出したもの。人類がどこから来て、どういったものなのか、打ち上げ時に他の外惑星系の生命体へ見せるために設計されました。放射状の線は14個のパルサーの位置を示しており、私たちの太陽が打ち上げ文明の母星であることを示しています。線による”1 “の記号は、”1 “のユニティ記号で左上に示されている水素原子の周波数と比較した、打ち上げ時のこれらのパルサーの周波数を表す2進数です。
水素原子は「万年時計」として使われており、パルサーの周波数が規則的に減少することで、打ち上げからの経過時間を知ることができます。 水素原子は人間の大きさを測る「物差し」としても使われています。水素の波長(約8インチ)に、女性の横に表示されている「8」を表す2進数を掛け合わせると、身長は64インチになります。パイオニアを生み出した生物の姿を表現しており、男性の手は善意のジェスチャーとして上げられています。2人の人物が手をつないでいるのは、1人の人物が2つの頭を持っていると解釈される可能性があるため、あえて描かれていません。
銘板の下部には、太陽から外側に向かって惑星が描かれており、宇宙船の軌道は地球から離れて弧を描き、火星を通過し、木星によって揺らされています。



ダグラス社・ボーイング社・ユナイデッドエアラインの航空機飲料水システム
空の安全な飲料水の確保
人類にとって宇宙ほど稀有な環境ではありませんが、それに次ぐほど特別な空間である高度1万メートルの上空における飛行機内の乗客への安全な飲料水の確保について、かつての航空機メーカーダグラス社、現行のボーイング社、そしてユナイデッドエアラインの航空機飲料水システムに水成二酸化塩素が使用され、ボーイング社は現在も使用されています。
以下は採用された時のサービスレターの一部です。当時水の浄化に使われていた製剤と実験・比較し、どの様に優れているか考察されています。



ベトナム戦争で使われた
水成二酸化塩素
人類が初めて月に到達するという偉業を達成した頃、ベトナムではベトナム戦争が続いており、その戦争下でアメリカは5万人以上もの戦死者を出しました。
戦死者が出ると、亡骸を遠く地球の反対側にある祖国のご家族の元へ返還するため、戦地から一度日本などにある米軍基地に運びました。
そこで水成二酸化塩素をパウダー状にしたものを使用し腐敗の抑制に使用されていました。ご遺体はそれだけでなく損傷によっては縫合をし、きれいに整えた後、丁重に飛行機で輸送されて行きました。 水成二酸化塩素は水を飲料水として浄化するだけでなく、目に見えない腐敗菌や腐敗微生物の発生を抑制できるため、こういった歴史の中の特別な状況においても活用されてきたのです。

このように宇宙環境の安全な飲料水の開発から、航空機並びに歴史的な戦争においての遺体の処理など、様々な用途において半世紀あまり使用されてきたことが水成二酸化塩素の歴史になります。
次回は現在の使用用途等について説明していきます。